ゲティンゲの救命ECMOソリューション

2020年7月3日

※本内容は、本社にて6月11日付けで発信したプレスリリースを翻訳したものです。内容・解釈については原文の英語版が優先されます。原文はこちら。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘いの中、人工呼吸器に対する需要の急伸に加え、肺が酸素を体内に取り込めなくなった場合にその代替機能を果たす体外式膜型人工肺(ECMO)へのニーズも高まっています。ゲティンゲのECMO装置は、重症患者の命を守りながら、損傷した肺を時間をかけて回復させるように設計されています。

Product news ECMO 1200x600

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が重篤化すると、多くの場合、呼吸不全や肺炎を引き起こします1。また、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症する患者もいます。機械的換気の助けを借りても肺が体内に十分な酸素を供給できなくなった場合、ECMO の使用は救命の選択肢です。

この方法は豚インフルエンザなど過去の重症インフルエンザ流行期にも使用され、世界保健機関(WHO)からCOVID-19の最重症例における回復促進の治療法として推奨されています。

「ECMO 自体が患者を治療するのではありませんが、この技術は、医師が命を救うための貴重な時間を得られるように設計されています。患者は ECMO に数週間接続することができますが、対外生命維持の研究機関Extracorporeal Life Support Organization(ELSO2)によれば、COVID-19の事例では平均10日間という結果が報告されています。」とゲティンゲのプロダクトマネジャーのStefan Schied は述べています。「COVID-19の患者は、人工呼吸器や投薬では生命の危機を免れ得ないほどの重篤な状態にあります。ECMO を使用することで、医師は適切な対策を講じる時間を得ることができ、患者も肺を回復する時間を得ることができます」


ECMO の仕組み
装置のセッティング次第では、ECMO は肺のサポート(COVID-19の場合)にも、心臓と肺の両方のサポートにも使用可能です。ECMO は体外で患者の血液に酸素供給することで肺の機能を代替します。

「少量の酸素と高濃度の二酸化炭素を含む血液は、大静脈に挿入したカテーテルから体外に排出されます。接続されている人工肺で酸素を追加し、二酸化炭素を除去します」とゲティンゲのカーディオパルモナリー・トレーニング部責任者の Stefan Koch は説明します。

「患者の心臓が十分なポンプ機能を保っている限り、新鮮な酸素を含んだ血液を静脈に戻すことができます。VV-ECMOと呼ばれるこの手順は、重篤な急性呼吸器疾患に使用されます」

患者の心臓が機能せず、血液を効果的に体内に届けることができない場合、戻ってくる血液は心臓を“バイパス(迂回)”して、直接大動脈に供給されます(VA-ECMO)。


ゲティンゲの製品ポートフォリオ
ゲティンゲの幅広い高性能製品ポートフォリオには、遠心ポンプ、人工肺、ヒーターユニット、チュービングセット、カテーテル、カニューレなど個々の患者に応じた体外心肺を十分サポートする装置や消耗品を取り揃えています。

Cardiohelp(カーディオヘルプ)は、小型でポータブルな心肺サポートシステムで、重量は11.5 kg、一人でも簡単に持ち運びできるシステムです。陸路や空路での輸送に関する規格にも適合しています。
「当社システムが他社システムと異なる点は、そのコンパクトさと統合性です。そのため、システムの持ち運びや扱いが簡単で、使用中の課題も少なくなりました」とStefan Kochは説明します。

補助循環システム” HLS Set Advanced“ は、最大30日間*体外生命維持するVV-ECMOおよびVA-ECMO 専用に開発されています(*CE地域)。Cardiohelp  から電源を供給しモニタリング可能という操作性に優れているだけでなく、病院内または病院間での患者搬送に対する種々の試験に合格しています。

ゲティンゲのもうひとつのECMO ソリューション、永続的生命維持“ Permanent Life Support(PLS)システム”は、RotaFlowコンソール、RotaFlowドライブおよび PLSセットで構成されています 。これはPLS-i人工肺およびチュービングセットに組み込まれている遠心ポンプRF-32で構成された接続済みの標準セットです。**
このシステムは、最大14日間までの長時間使用にも耐えうる厳しい要求を満たします。**
(**日本では未承認)

ゲティンゲのECLS / ECMO製品の詳細については、こちらのウェブサイトをご覧ください。***

https://www.getinge.com/int/solutions/acute-care-therapies/ecls/ 
https://www.getinge.com/jp/solutions/acute-care-therapies/ecls/ 

***国内規制に応じて、市場ごとに提供する製品ラインアップや表示が異なる場合があります。


[1] Clinical management of severe acute respiratory infection (SARI) when COVID-19 disease is suspected Interim guidance 13 March 2020. WHO reference number: WHO/2019-nCoV/clinical/2020.4

[2] COVID-19 Cases on ECMO in the ELSO Registry. ELSO Organization (https://www.elso.org/Registry/FullCOVID19RegistryDashboard.aspx) accessed May 19, 2020.



メディア・コンタクト:
Anna Appelqvist, VP Corporate Communications Phone: +46(0)10 335 5906
E-mail:anna.appelqvist@getinge.com

日本でのプレス関係お問い合わせ先:
別府真由美(Mayumi Beppu)
Phone:+81(0)80-7739-1984
E-mail:Mayumi.beppu@getinge.com



■ Getingeについて
Getingeは、すべての人と地域社会が最善のケアを受け得ることを願い、病院やライフサイエンス関連施設に、臨床結果の向上と最適なワークフローの実現を適える製品・ソリューションを提供しています。その領域は、集中治療、心臓血管手術、手術室、滅菌再生処理、ライフサイエンスといった多様な領域にわたります。Getingeは、世界で10,000人以上の従業員を擁し、製品・ソリューションは135か国以上の国で使用されています。

Getinge Group Japan K.K. : https://www.getinge.com/jp